教育・子育て

大学共通テスト始まる 不正対策強化 中信3会場も

問題用紙が配られる中、静かに着席する受験生たち(松本大学)

 大学入学共通テストが14日、2日間の日程で全国一斉に始まった。大学入試センター試験の後継として導入され、受験生の思考力や判断力を重視する入試制度で、実施は3年目になる。昨年度、県外の試験会場で発生した問題流出事件を受けて、本年度はカンニング対策を強化。県内では前回よりも543人少ない8942人が志願し、緊張した面持ちで試験に臨んだ。

 中信地方では信州大学松本キャンパス、松本大学、松本歯科大学が試験会場になり初日は地歴・公民、国語、英語のリスニングを含む外国語があった。
 松本大学では午前9時過ぎ、受験生たちが試験官の指示で手持ちのスマホやウエアラブル端末を机上に取り出し、一斉に電源を切ってかばんにしまった。イヤホンの装着を不正行為と見なすことや、電子機器のアラームが鳴った場合はかばんごと室外に持ち出すことなどもアナウンス。感染対策や発熱、せきなどへの注意事項も伝えられた上で、問題用紙が配られていた。
 昨年のテスト当日、試験会場の東大前で発生した刺傷事件を受けて、各会場周辺では警察車両による警戒も強化された。本年度の全国の志願者は約51万人。15日は理科と数学が実施される。

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