政治・経済

長野銀 株式上場を廃止

 八十二銀行(長野市)との経営統合に向け、東京証券取引所スタンダード市場に上場されていた長野銀行(松本市渚2)の株式が30日、上場廃止になった。平成9(1997)年の東証2部への上場以来、26年続いた上場企業としての歴史が区切りを迎えた。

 東証スタンダード市場で29日に行われた最終取引で、長野銀の株価は1543円だった。同行の株式は全て八十二銀が株式交換の形で取得し、6月1日付で長野銀を完全子会社化する。長野銀の株主には所定の交換比率に基づいて八十二銀の株式が自動で交付される。
 長野銀は資金調達の円滑化などを目的に、平成9年に当時の東証2部に上場、翌年に東証1部に移った。東証の市場区分変更により、昨年にスタンダード市場に移行していた。
 同行は株主に対して「長年にわたり当行の経営にご理解と温かいご支援を賜りましたことを、心から深く感謝申し上げます」とのコメントを発表した。