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「ひがし山マップ」作製 光城山・長峰山の6ルート紹介 安曇野2団体

光城山と長峰山のトレッキングに役立つ「ひがし山マップ」。4月に配布を始める

 安曇野市の山岳観光推進実行委員会と海外プロモーション協議会は、標高912メートルの光城山と933メートルの長峰山の「安曇野ひがし山マップ」を作製した。麓から山頂に続く六つのルートをイラストで紹介するトレッキングマップで、元県警山岳救助隊長・中嶋豊さん=長野市=が作図した。山岳観光の振興を目指し、9000部を4月から穂高の市観光情報センターや市内の山小屋などで配布する。

 実際の登山道の距離やカーブなどを正確に描いたイラストで、展望の良い場所や転倒の危険がある急斜面、倒木の多い場所などを文字で示している。大きくて見やすいB2サイズで、蛇腹折りにして二つに折り畳むとB5サイズで持ち運ぶことができる。もう片面には周辺の入浴施設やグルメ、自然などを写真と文字で載せている。
 光城山と長峰山は春の桜や新緑、頂上からの眺めなどを子供から大人まで楽しめる身近な里山であると同時に、特に冬場は北アルプス登山の前の体力づくりで訪れる人が多い訓練の山でもある。ひがし山マップは、多くの人が親しみやすいようにイラストを取り入れつつ、登山に役立つよう実際のルートを忠実に再現した。
 東山の山岳観光振興に向け、市は昨年12月から今年2月までに光城山の10カ所に道標を整備した。令和5年度には長峰山の道標を整える計画だ。ひがし山マップをホームページからダウンロードできるようにする準備も進めている。
 実行委と協議会の事務局・市観光課の担当者は「登る人、登らない人のどちらにも手に取ってもらえれば。観光スポットとして、よりPRしていきたい」と話している。

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