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上高地白樺ネイチャーガイド養成講座スタート

ネイチャーガイドの養成講座に県内外から集まった受講生たち

 松本市安曇の山岳景勝地・上高地の来訪者を案内する「上高地白樺ネイチャーガイド」の養成講座が19日、同市で開講した。ガイドの要請に対して実働部隊が不足している現状を受けて、育成や派遣を担うNPO法人・やまぼうし自然学校が新たな人材確保に尽力。今季は例年の2~3倍に当たる18人から受講の申し込みがあり、ガイドデビューを視野に学びをスタートさせた。

 県内外から受講生が集まった。「定年退職を機に新たな挑戦をしたい」「大好きな上高地をもっと深く知りたい」など動機はさまざまだ。初回は同法人職員の平林丈嗣さんがガイダンスし、ガイドに求められるのは「印象の良さや柔らかな話し方、豊かな社会経験」と述べた。上高地の動植物や地質、歴史、文化など幅広い分野が案内対象になるが「知識を紹介するだけでなく良さや面白さを伝え、実感してもらうことが大切」と話していた。
 ガイドとして活動する降旗真理子さん=同市島内=の体験談もあり「知らないことがあっても大丈夫。興味を持つ中で吸収していく」と話していた。
 同ガイドは上高地ホテル白樺荘が立ち上げた白樺自然学校の事業で18年になる。35人前後がガイド登録しているが高齢化が進み、年間延べ700~800人の派遣要請に対応するためにも新たな人材確保が必要という。
 受講生は6月までの講座後、実地の研修やガイド試験を経てデビューを果たす。

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