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ハンターと歩いて動物の痕跡探し 安曇野の長峰山で講座

獣道を観察する参加者たち

 熟練の狩猟者と動物の痕跡を探す「ハンターと歩く里山」が15日、安曇野市東部の長峰山で開かれた。市猟友会と「さとぷろ。」の主催で、登山口から山頂までの約1.8㌔を往復して、ニホンジカの足跡やツキノワグマの爪痕などを見つけた。

 市内を中心に子供から大人までの19人が参加した。曇っていたものの1月にしては暖かい陽気の中、3班に分かれて野生動物の手がかりを探した。少しぬかるんだ土の上には、鹿の足跡がくっきりと残っていた。山頂付近では木の幹に鹿が角をこすりつけたり、熊が爪で引っかいたりした痕跡があった。
 ハンターの視点を学ぶことで新たな里山の魅力を発見し、ハンターのすそ野も広げようと、平成30(2018)年から年1、2回開いている。母親と参加した松本市島立の大沢篤士君(11)=島立小学校5年=は狩猟に興味があるといい、「鹿が角で木をこすると初めて知った」と喜んでいた。