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おいしいスイカへ苗定植 JA松本ハイランド管内

露地栽培スイカの苗を植える生産者

 JA松本ハイランド管内で5日、露地物スイカの苗の定植が始まった。約210戸の生産者が約200ヘクタールで作付けを予定し、今月中下旬が定植作業のピークとなる。出荷は7月初旬から始まる見込みだ。生産者たちは今年もおいしいスイカを育てようと作業に精を出している。

 苗の接ぎ木が始まる2月下旬の冷え込みや、3月の降雪で苗作りは特に気をもんだという。定植準備は平年に比べスロースタートとなったが、定植開始は例年並みとなった。
 JAすいか部会の研究部副部長を務める瀬川拓哉さん(30)、義父ですいか部会長の俊幸さん(62)は5日、山形村上大池の畑で定植をスタート。凍霜害に備えビニールと保温資材で2重にしたトンネル内に、丁寧に苗を植え付けた。瀬川さんは「天候に恵まれることを願い、皆さんにおいしいスイカを届けたい」と話した。俊幸さんは「霜や強風、急な温度変化などから苗を守るため、トンネル内の換気調整が必要で気を抜けない日が続く。スイカは生産者の努力の結晶。市場に出回ったらぜひ味わってほしい」と願っていた。
 今年は管内で83万ケース(1ケース2玉)の出荷を計画している。