信濃路は安全運転で 岐阜県境 19号で呼び掛け 木曽署と中津川署
春の全国交通安全運動初日の6日、木曽警察署と岐阜県中津川警察署は、長野と岐阜の県境に近い国道19号沿いの道の駅・賤母(中津川市)で、合同の交通指導所を開設した。警察署員、交通安全協会員ら関係者約80人が集まり、道の駅の利用者やドライバーに啓発品を渡して安全運転を呼び掛けた。
木曽方面に向かう車を、国道をはさんだ緑地公園側の多目的広場に引き込み、交通安全運動の重点目標を記したチラシを配った。長野県の交通安全スローガン「信濃路はみんなの笑顔つなぐ道」を印刷したポケットティッシュ、「事故にあ『ワン』」と呼び掛ける犬のキャラクターを配した反射材やLEDライトなども添えた。
木曽・中津川両警察署長は、道の駅を利用する観光客らに啓発物を手渡した。木曽署の小松靖署長は「国道沿いは風光明媚な観光地を抱える。行楽期でさらなる入り込みが予想されるだけに法令順守やマナーアップに取り組みたい」と力を込めた。中津川署の宮ノ腰隆司署長は「事故で国道19号が通行止めになると地域住民や運輸業界に多大な影響を与える」と警鐘を鳴らした。
両署合同の啓発活動は、県境付近で交通死亡事故が多発傾向だったことを受けて平成23(2011)年度に始まった。全国交通安全運動に合わせて年2回開設し、春は岐阜県側、秋は長野県側で実施している。