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超大型クレーン深夜に登場 松本・落合橋の架け替え工事で

超大型クレーンでつり上げられる橋桁

 松本市の国道19号白板交差点近くにある落合橋の架け替え工事で8日深夜から9日未明にかけて、超大型クレーンによる仮設歩道橋の設置作業が行われた。国内に数台しかない重機の活躍をひと目見ようと訪れるマニアの姿もあった。

 最大つり上げ重量700トン、さおのように伸びるブームは6段で最長64メートルにもなるタダノ社製の「AR―7000N」という装輪式の自走型クレーンで作業が行われた。
 橋桁は6分割で架けられていて、この日架けた桁は長さ約10メートル、幅5.6メートル、高さ2.5メートル、重さは約35トン。下準備は午後11時前から始まり、入念なワイヤの取り付け作業を経て、つり上げが始まったのは午前2時30分。そこから25分かけて所定の位置にぴったりと収まった。
 見物に訪れていた特殊車両の誘導業を営む長谷川亘さん(34)=松本市大村=は「クレーンを所有する大矢運送は業界最大手。このクレーンは新車で初仕事だと聞いて来た。マニアの間ではこの現場は話題になっている」と話し、「見事な技術」と感嘆していた。