生坂の運動会が転換期 7月にいくスポ、分館対抗から自由参加へ
生坂村公民館は7月7日、半世紀以上続いた村民運動会に代わる村民スポーツイベント「いくさか健康スポーツフェスティバル『いくスポ』」を初めて開く。長く続いた10分館対抗による〝競い合う運動〟から、自由参加の〝体を動かすことを楽しむ運動〟へ転換し、子供からお年寄りまで幅広い年代が新たにスポーツに取り組むきっかけづくりを目指している。
上生坂のB&G海洋センター内のアリーナやトレーニングルーム、会議室、プールを会場にして、村内外の誰もが参加できる全天候型イベントになる。県レクリエーション協会や、村がホームタウンとして支援するサッカーJ3松本山雅FCが協力。ボッチャなどのニュースポーツや、ブラインドサッカー、キックターゲットといったボール競技、プールでのSUP体験、ヨガ、体幹トレーニングのミニ講座など、ゲーム感覚で安全に楽しめる多彩な運動を試す。運動能力測定や健康チェックもある。
村民運動会は昭和30年代に始まったとされ、昨年で56回目を数えた。しかし、分館対抗方式は少子高齢化に伴い住民参加をとりまとめる役員の負担が大きく、昨年から分館長会議で今後の在り方が検討されてきた。
24日発行の広報いくさかで周知するほか、村内放送(ICN)で各競技の紹介も行う。村教育委員会社会教育係長の吉川祐貴さんは、村民運動会が地域の絆を深めてきた経緯も踏まえ「イベントをきっかけに、各種目を楽しめる地域サークルづくりも進められれば」と話している。