教育・子育て

子供預かり 子育て支援センターが利用可能に

ファミリーサポート事業で子供を預かる場所として利用可能になった子育て支援センター

 塩尻市は本年度、子供の一時預かりや送迎を有償ボランティアで支援する「ファミリーサポート」事業で、預かり場所として子育て支援センターを利用できるようにした。これまでは子供を預けたい「依頼会員」か子供を預かる「提供会員」のいずれかの自宅に限られていたため、利便性を向上させた。
 市民交流センター・えんぱーく内の子育て支援センター(大門一番町)と北部交流センター内の北部子育て支援センター(広丘野村)の両方が利用可能だ。先月26日までにえんぱーくで1人が利用した。
 利用対象は生後3カ月~3歳児の保護者で、各施設で午前・午後1人ずつ。開館日の午前9時~正午と午後1時~4時。サポート利用料は1時間600円と提供会員の移動に伴う交通費がかかる。
 子育て支援センターの利用は通院や散髪、年長の子供の行事参加など短時間の利用に便利だという。子供が遊び慣れた場所であり、支援センターを利用する市内の2歳児の母親(38)は「知っている親子もいるから安心だと思う」と話した。支援センターによると、自宅に他人を招き入れる場合に片付けが必要になり「ハードルが高い」との声もあった。
 4月時点の依頼会員は961人、提供会員は84人。提供会員は、子育て支援センターが主催する「子育てサポーター養成講座」を受講して、育児の基本や子供の病気への対応を学んだ後に登録できる。