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御嶽海、6勝9敗で終える 大相撲初場所千秋楽

遠藤(右)を突き落としで破った御嶽海(読売)

 大相撲初場所(東京・両国国技館)千秋楽の28日、上松町出身で東前頭9枚目の御嶽海(出羽海部屋)は、西前頭13枚目・遠藤(追手風部屋)を突き落としで破った。13日目に3場所ぶりの負け越しが決まっていた御嶽海は、新年最初の15日間の千秋楽は白星で締めくくり、6勝9敗で終えた。

 今場所は序盤こそ3勝2敗と白星を先行させたが、5日目からは2連敗、中日8日目以降に2度の3連敗を喫するなど苦しい相撲が続いた。この日の千秋楽は、引きに乗じて押し込まれたが土俵際で逆転。薄氷の勝利だった。
 木曽相撲連盟の元会長・三村喜一郎さん(92)=木曽町新開=は、鋭い出足と厳しい攻めが影を潜めた中盤以降について「押されっぱなしで気迫も感じられず、何となく相撲を取っているかのようだった。稽古不足だ」と手厳しい。
 三村さんは「立ち合いが鈍く、盛り返す力もなかった。力が落ちたように見えてしまう」とも。平幕下位で迎える来場所に向け「四股をしっかり踏むこと。原点に立ち返り、てっぽうやすり足といった基本的な動きに磨きを。今こそ謙虚な姿勢で」と願った。
 春場所(3月10日初日、大阪府立体育会館)の新番付は2月26日に発表される。

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