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松本市HPに「地域の掲示板」 リニューアル 町会情報詳しく発信

発信元ごとに項目を設けたページレイアウト。「町会内のグループから」が新設された

 松本市公式ホームページ(HP)にある町会回覧情報コーナーが1日に「地域の掲示板」にリニューアルされ、町会内の班や組といった、より細かいグループの情報の掲載が可能になる。ページのレイアウトも再構成し、町会や町会内グループなど情報の発信元ごとに項目を設ける。市が進めるDX・デジタル化の一環で、インターネットを活用して回覧板の機能を補完する。

 市は昨年10月に市HPに「地区の情報」欄を新設し、町会単位での情報を掲載してきた。その後、働く世代や共働き世帯から「回覧板を回すのが大変」「回覧板を回さなくてもいい状況をつくれないか」との意見があったことから、回覧板を回す町会内の細かいグループの情報に対応できるように改めた。情報は各地域づくりセンターを通じて掲載できる。
 市が6月中旬の町会連合会常任理事会でページのリニューアルを説明したところ、出席者から「これから町会運営を担っていく若い世代のためにもこうした取り組みが必要」、「町会未加入者にも情報が届く」「情報を共有できることがデジタルの第一歩であり、ぜひ活用したい」など前向きな意見が多かった。
 一方で「十分活用されるか疑問」という意見もあり、市は広報紙「広報まつもと」などで周知を図る。6月27日の定例記者会見で臥雲義尚市長は「市公式HPの使い方を工夫することで、回覧板の代わりの機能をインターネット上で扱うことができる。便利さをすべての世代で共有できる状況にしていく」と述べた。

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