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託児カフェで子育て応援 豊科にMIRAHUG cafe  看護師・大塚さん 金・土曜に

「MIRAHUG cafe」で我が子を抱く大塚さん

 安曇野市豊科南穂高の看護師・大塚彩音さん(36)が、豊科南穂高に託児カフェ「MIRAHUG cafe」をオープンした。「子育ての大変さを半分こしたい」との思いから、母親らが食事や会話を楽しめるように店内で子供を預かる。スタッフも子供を連れて出勤しており、母親らの情報交換や交流の場にもなっている。

 店内にキッズスペースがあり、遊ぶ子供をスタッフが見守る。おむつ交換台や授乳スペースもあり、おむつは無料で提供。お尻ふきなど子供用の備品も充実している。午前10時~11時半はカフェ(託児1人と大人の飲み物代で880円)、11時~午後2時半はランチ(託児1人と大人の食事代で2200円、要予約)の時間となる。
 大塚さん自身も6歳と3歳の男児を子育て中で、育児と仕事の両立に悩んだ経験がある。2人目が生まれて「もっと一緒にいる時間を大切にしたい」と思う一方、当時の職場で働くには、育休明け直後から早朝・延長保育を利用する必要があった。現在は通いやすい高齢者福祉施設でパート従業員として働き、金・土曜をカフェ運営に充てている。
 託児カフェの構想は、2人目の育休明けのころから練っていた。「子供を連れて行けるおしゃれなカフェがあったら」「子供を連れて働きたい」との思いにマッチしたのが託児カフェの形態で、まずはイベントや企業で託児サービスを行いながら物件を探した。昨年10月に個人事業として「MIRAHUG」を登録。2月初旬、既存のカフェを週の半分借りる形でオープンした。
 現在はスタッフ10人でシフトを組み、「みんなで育児している感覚。自分の子育ても楽になった」と笑顔を見せる。親の姿が見える範囲での「半母子分離型」の託児は、就園前にもおすすめだという。親子で参加できるクラフト体験や料理イベントも開催している。
 今後は営業日を増やし、将来的には店舗も増やしたい考えだ。スタッフも募集中。問い合わせやカフェの予約はインスタグラムのアカウント(_mirahug)へ。