教育・子育て

秘密基地をクラスの思い出に 松本の筑摩小4年2組が「建設中」

力を合わせて小屋づくりに汗を流す児童たち

 松本市の筑摩小学校4年2組の児童31人が、校庭の一角に「秘密基地」を造っている。来年度のクラス替えを前に「思い出をつくろう」と企画し、今月、遊びや学習の拠点となる小屋を建て始めた。来年の年明けの完成を目指し、全校児童が遊べる場所にする考えだ。

 基地を設ける松林「筑摩の森」でこのほど、土台や壁を造った。DIY(日曜大工)が好きな担任の北野剛史教諭(38)が助言し、児童は基礎の石を等間隔に置いて床板を支える木材を渡した。「皆、図工が得意で腕がよい」(北野教諭)といい、木材をミリ単位で計って器用にのこぎりで切り、ビスを打った。柱の長さが合わないハプニングもあったが「やり直そう!」と前向きに力を合わせた。
 完成した壁の枠を試しに立てると「(すでに)建物みたい」と歓声を上げて喜び、後町太晴君(10)は「完成するのが楽しみ。皆で協力して頑張りたい」と話した。
 小屋は縦1.8㍍、横3.6㍍、高さ2.0㍍ほどで、県の補助金を活用して自然に親しむ拠点とする。北野教諭は「校庭のよく見える場所なので"秘密"ではないけれど、ものづくりや協力する楽しさ、達成感を味わってほしい」と期待していた。