教育・子育て

合同文化祭で交流しよう 7~9日 隣同士の塩尻志学館高と都市大塩尻高

手形を押して虹の架け橋を作る2校の合同制作。東京都市大学塩尻高校の担当分には柏の葉が入る

 塩尻市広丘高出の塩尻志学館高校と東京都市大学塩尻高校が、ともに7~9日に行われる両校の文化祭で、初めて生徒同士の交流の時間を設ける。全校生徒が携わる合同制作を行い、9日夜の後夜祭は合同で花火を打ち上げる。一連の行事は合同文化祭と位置づけ、虹の別名から「天弓祭」と名付けた。

 両校の敷地は市道を挟んで南北に隣接している。志学館の「桔梗祭」、都市大塩尻の「柏祭」の一般公開(8、9日)中に、生徒同士が行き来する時間を設ける。
 合同制作は「虹」をテーマに、両校が2枚ずつ布(縦1.8メートル、横2.9メートル)に手形を押して、このうち1枚を交換。文化祭中は両校の虹がつながった「虹の架け橋」を掲げる計画だ。開祭式で完成品や、制作の様子を動画で紹介する。雨上がりの青空をイメージし「TENKYU FES」の文字を入れたゴム素材のリストバンドも制作した。
 前年度に両校の教員同士で、合同で花火の打ち上げができればいい―という話が出たのがきっかけになった。今年1月、県内の高校の生徒会役員が集まる「文化祭ガイダンス」があった際、志学館側から提案した。
 初の試みに試行錯誤を重ねて準備をした。志学館の生徒会長・大西嶺士さん(17)=3年=は「学校が異なるため連絡の難しさはあったが、今までこういった交流はなく新鮮」と話す。都市大塩尻の生徒会長・久保田結乃さん(17)=同=は「お互いの新たな一面を知り、関わりが持てればうれしい」と話している。

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