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木曽の魅力 ベンチに満載 三岳小6年生 風物彫る 御嶽VⅭで利用

木曽の魅力を彫り込んだベンチを前に笑顔を見せる三岳小6年生

 木曽町三岳小学校の6年生7人が、校舎からも望める御嶽山をモチーフにしたベンチを作った。ヒノキの背もたれを霊峰の山容にかたどり、木曽の風物を彫り込んだ。木曽の魅力満載の力作は、町内三岳の御嶽山ビジターセンター(VC)・さとテラス三岳で使ってもらいながら、木曽のPRにも一役買う。

 総合的な学習の時間を使って制作した。「木曽の魅力を盛り込もう」と、朴葉巻きや木曽馬、御嶽山のライチョウなどのイラストを一人ずつ計7点描き、山岳案内人でデザイナーの山下勝彦さん(49)=三岳=に彫刻を依頼した。児童はやすり掛けとニス塗りも頑張った。
 座面部分は桜材で、学校近くの川で拾った流木を脚に使った。優しい表情の木曽馬を描いた井ノ上崇志君(12)は「木曽らしさが出たかっこいいベンチになった。座り心地もさらさらで気持ちいい」と胸を張っていた。
 ベンチは大人4人がゆったりと腰掛けられるサイズで、17日にビジターセンターに届ける。昨年8月に開館した同施設で、児童たちはこれまでに3回の火山防災学習を行うなど、身近な施設になっている。

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