政治・経済

山形村開村150年へスローガンなど募集

準備委員会で開村150年に向けたアイデアを出し合う委員ら

 明治7(1874)年に大池・小坂・竹田の旧3村が合併して誕生した山形村は、令和6年10月で開村150周年を迎える。村は記念事業などで住民と節目を盛り上げる計画で、村民らに150周年のスローガンや記念イベントのアイデアを広く募っている。このほど記念事業準備委員会を立ち上げ、事務局の村企画振興課は「長い歴史を重ねる郷土をあらためて見つめ、村への愛着や誇りを未来につなげたい」と願う。

 準備委員会は来年度、実行委員会に移行し、村民らから募ったアイデアを企画立案に生かす。委員は村民10人が務め、このほど初会合で事業案などをざっくばらんに出し合った。スローガンには「熱いじゃん山形村」「ワクワクを村の力に」「200年に向けて」などが挙がった。記念事業には花火大会、今と昔の変化が楽しめる写真展、著名人を呼んだ催しといった案が寄せられた。村のPR案として、記念グッズの制作やクラフトビール造り、SNS(会員制交流サイト)の専用ページ開設、村全体をテーマカラーで染めるなどの案があった。
 本庄利昭村長は「考え方の多様化、社会のデジタル化など、変化が激しい時代に節目を迎える。『村民力』を生かせるような記念事業にしたい」と話す。記念事業の一環で秋には記念式典を開き、開村120周年に合わせて村ミラ・フード館前に埋めたタイムカプセルを開封する予定だ。
 旧3村は、江戸時代から「山方三か村」と総称して呼ばれ、古くから関係が深い地域だった。現在8500人余の人口は、合併当時約3000人規模だった。昭和と平成の大合併では自立を選択した。
 公募は20日まで。QRコードから応募できるほか、役場窓口やファクス(0263・98・3078)などでも受け付けている。問い合わせは村役場(電話0263・98・3111)へ。

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