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犀川の護岸復旧工事進む 豪雨で被災の光橋南東側、白鳥湖再生も

頭首工などの復旧工事が進む光橋南東側の犀川

 令和2年と3年の豪雨災害で被災した、光橋(安曇野市豊科田沢―豊科光)南東側の犀川の護岸の復旧工事が進んでいる。大雨によって流された「頭首工」を安曇野市が被災前と同じ形に直しており、被災以降は入れなくなっていた「犀川白鳥湖」も元通りになる予定だ。

 光橋南東側のエリアは2年連続で豪雨災害に見舞われ、令和2年6月に豊科南穂高北東部と明科地域に農業用水を供給するための頭首工、令和3年8月に豊科南穂高北東部に農業用水を供給するための重光堰の頭首工が流された。3年の豪雨では川の流れが西に曲がり、白鳥湖を訪れた人が駐車していたスペースも冠水して削られた。
 工事は昨年11月上旬に始まり、流された頭首工には角型の網に石を敷き詰めた蛇籠「ふとん籠」を設置して復旧を進めている。設置幅は2年に流された頭首工(工区名・豊科光地区)で161メートル、重光堰の頭首工で244メートル、同堰内で導水するための水路工で138メートルとなっている。流出した白鳥湖の周辺は、1万8000立方メートルの土砂で埋め立てた。
 復旧工事の事業費は、豊科光地区で2億2660万円、重光堰の頭首工と水路工を合わせた工区「重光堰地区」で1億8447万円で、一部国の補助を受けている。工事は4月中旬ころの完了を予定しており、市耕地林務課は「白鳥を楽しみにしている方たちにはご迷惑をお掛けしているが、もうしばらく待ってもらえれば」と呼び掛けている。

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