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厳寒の夜に優しい光 木曽で氷雪の灯祭り始まる

冷たさの中にほのかに温かさを感じられるアイスキャンドル

 旧中山道の宿場や景勝地をアイスキャンドルや竹灯籠の明かりで照らす催し「木曽路 氷雪の灯祭り」が28日、始まった。初日は、木曽町日義の宮ノ越宿本陣と周辺の街道沿いにアイスキャンドル約400個が並べられた。小さなともしびが、厳しい寒さが続く木曽の夜を優しく温めた。

 午後5時半、本陣に集まった地域住民がろうそくに点火した。木々を飾った電飾の明かりとともに薄闇を照らし、子供から大人までが温かな火にじっくりと見入っていた。池田町から訪れた会社員・荒井あみさん(23)は「初めて来た。揺らめく火やアイスキャンドルの影が幻想的」と話していた。
 新型コロナウイルスの影響で、宮ノ越地区での開催は3年ぶり。点灯前には、雪でレーンを造った雪上ボウリング大会が開催され、子供たちが歓声を上げて楽しんでいた。
 氷雪の灯祭りは2月18日まで、塩尻市や木曽町福島、上松町、南木曽町、岐阜県中津川市でも開催される。

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