地域の話題

地産地消/環境保全の買い物でポイント 塩尻のベンチャー企業・HYAKUSHO

地域活性化と環境配慮の地域アプリ「信州グリーンライフ・ポイント」の画面と田中さん

 塩尻市大門八番町の地域活性化事業に取り組むベンチャー企業・HYAKUSHO(ひゃくしょう)はこのほど、消費者が地域経済や環境に配慮した行動を取るとポイントを付与する仕組みを構築し、ウェブアプリ「信州グリーンライフポイント」として公開した。本格運用に向けて、協力事業者と利用者の登録を受け付けている。

 利用者は、専用アプリをスマートフォンに入れる。地域の協力店で、設置されたQRコードを読み取ることでポイントを獲得し、貯めたポイントは景品や割引クーポンなどと交換できる仕組み。協力事業者は登録したQRコードを店内に掲出するほか、任意でポイントと交換する特典を出品する。
 「地産地消」を推進する商品を取り扱うなどする小売店や飲食店、イベント事業者などが対象。特典以外にコストはかからず、協力事業者はアプリ内で集客PRができる。現在、HYAKUSHOがJR塩尻駅内で経営するカフェ&ワインバー「アイマニ」が割引クーポンを掲載している。HYAKUSHOの田中暁社長(42)は「地域に良いことをして地域愛を深めて。登録が増えればサービスも拡充できる」と呼び掛ける。
 同事業は、環境省の本年度の「食とくらしのグリーンライフポイント推進事業」に採択されている。問い合わせは、信州グリーンライフポイント運営事務局(shinshu@greenlifes.info)へ。