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女性受刑者が初めて入学 旭町中桐分校に

 全国で唯一、少年刑務所の中にある中学校・旭町中学校桐分校(松本市桐3)で9日、第70回入学式があり、昭和30(1955)年の開校以来初めて、女性の受刑者が入学した。今年入学したのは女性のみで、20~60代の5人。式では1年間勉学に励むことを誓った。

 同校の入学対象者はこれまで男性に限られていたが、性別にかかわらず幅広く学びの機会を提供しようと、女性の受け入れに必要な施設や体制を整えた。  入学式で林邦彦校長は「互いの良さを認め合い、切磋琢磨し、粘り強く学習に取り組んでください」と激励。新入生代表の60代受刑者は、学力不足を負い目に感じた過去に触れ「そろって卒業できるように精いっぱい努力します」と誓った。  桐分校に入学した受刑者は1日7時間の授業と自主学習に励み、1年間で中学校3年間の義務教育課程修了を目指す。これまで776人が卒業している。

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