教育・子育て

塩尻児童館 拡張が完了 広さ1.7倍に

 利用児童数の増加に伴い、手狭になっていた塩尻市の塩尻児童館(広丘高出)の拡張改修工事が完了した。日の出保育園の2階の一部で運営されてきたが、改修によって全面を使う形になり、従来の1.7倍の707平方メートルに広がった。

 改修工事は施設を利用しながら進められ、クラブ室、集会室、図書室、学習室が拡大された。クラブ室と集会室の間にはガラス窓が取り付けられ、職員がいる事務室から見通せるようになった。遊戯室にはエアコンを設置、館内の照明器具はLED(発光ダイオード)化された。山内伸治館長は「勉強と遊びの空間の区分けがしっかりとでき、健康管理の環境が整った」と話す。
 桔梗小学校3年生の窪田穂香さん(8)は「部屋がきれいになって気持ち良く過ごせる。楽しく遊べて勉強にも集中できる」と話し、同6年生の倉並晴子さん(11)は「新年度で人数も増えたので広くなって使いやすい。専用の勉強机も設置された」と喜んだ。
 日の出保育園西側に、病気の回復期の子供を預かる「病後児保育室」を入れる増築棟が昨年9月に完成した。園舎2階にあった0、1歳児保育室やデイ保育室が増築棟に移り、空きスペースが児童館に活用された。工期は令和5年7月~6年2月末で工事費は7518万5000円。
 親の就労などを理由に児童館の利用者は年々増え、利用登録者数は本年度が276人、昨年同期比で40人増えた。小学3年生以下が203人と7割超を占める。毎日90人~120人が訪れ、最近では151人が利用したこともある。改修で児童1人当たりの生活空間は、0.97平方メートル増の2.86平方メートルとなった。厚生労働省の基準は1.65平方メートルとなっている。

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