政治・経済

山形・子供の居場所 改修完了

改修が完了した子供たちの居場所の前でテープカットする関係者

 山形村農業者トレーニングセンター内に開設されている地域の子供たちの居場所(通称・トロッコにこにこフレンズ)の施設改修が完了し、9日にオープニングセレモニーが行われた。子供たちが過ごす拠点部屋や体験活動に使う調理室、屋外の広場を改修し、より快適・安全に過ごせる環境が整った。運営する村、開設運営を支援するB&G財団(東京都)の関係者らがセレモニーに出席し、多様な子供たちを育む拠点として親しまれることを願った。14日午前9時~正午には住民向けに施設を一般公開する。

 昨年4月に開設され、村内の小学校3~6年生が放課後や学校休業日に利用し、勉強や多彩な体験活動(工作、調理、野外活動など)に取り組んでいる。利用する児童は開設当初の4人から大幅に増え、本年度当初で30人が利用登録している。
 セレモニーでは運営スタッフが「子供たちは居場所に来ることを楽しみにしている」「生きる力を育んでいる」と日頃の様子を紹介した。財団の菅原悟志理事長は「多様な活動や異年齢のつながりなど、家でも学校でもない『第三の居場所』として子供たちにいろいろな体験をしてほしい」と願った。
 改修工事は昨年8月から今年3月まで実施。センター2階の拠点部屋(52平方メートル)は床をフローリング化し、ボルダリングができるボードを設置した。隣接の調理室は調理台交換、エアコンの取り付けを行い、子供が集いや勉強に使う1階ホールにはパーティションや床暖房を整えた。