地域猫の写真 一冊に 木曽ネコ会 見守りへの理解に一役
愛猫家でつくるボランティア団体・木曽ネコ会が、木曽地域に住む猫の姿を収めたフォトブックを発行した。不妊化手術を受けて地域に返された猫の写真を６０枚以上載せ、地域で猫を見守る住民の理解や協力を深める一助にしたいと１０００冊作った。
Ａ５サイズで２３㌻。桜の花びら形にカットされた耳が不妊化手術を受けた証拠だ。仏頂面だったり、何かに興味津々だったりする愛らしい姿を、会員がスマートフォンやデジタルカメラ、一眼レフカメラで撮影した数百枚の中から厳選した。
騒音やふん尿被害など近隣トラブルになり得る野良猫を増やさないために取り組んでいる、猫を捕獲して不妊化手術を受けさせる「ＴＮＲ活動」を知ってもらおうと作った。猫トイレの設置や定点定時の餌やりなど、地域猫を見守るために必要なことも訴え、ＴＮＲ活動に成功した事例と、地域猫を保護猫として引き取った住民や団体も紹介している。
会員の唐澤陽子さん＝木曽町新開＝は「活動にかけた時間や汗を１冊に詰め込んだ。地域内の猫に関わるトラブル解決の橋渡しになれば」と話している。
県地域発元気づくり支援金を活用した。郡内の学校や図書館にも配布する。希望者は１０００円で購入できる。問い合わせは事務局を務める上田とめ子さん（電話０９０・３５５７・１０３２）へ。