政治・経済

麻績村の協力隊員が麻績工藝展計画 長野市で5月開催

長野市では初開催の作品展に向け打ち合わせを行う(右から)三田さん、木下さん、関根さん、杉山さん

 麻績村の地域おこし協力隊伝統工芸班の隊員らが、長野市のギャラリー・交流スペース「DreamOasis(ドリームオアシス)創造之泉」で、作品展「麻績工藝展」を計画している。5月9~11日に行い、長野に近い「伝統工芸の村」を発信しつつ、作家として独り立ちを目指す各隊員の道を切り開くきっかけをつくる。

 伝統工芸班の関根由真さん(28)と三田桃子さん(30)、木下良佑さん(30)、隊員OGで村地域づくり支援員を務める染色・織物作家の杉山亜友美さん(44)の4人が、日頃制作する草木染のストールや織物の小物類、手すき和紙のレターセットなど多彩な作品を展示・販売する。隊員らが講師になり、小型手織り機による草木染糸のコースター作りワークショップを随時行う。
 長野市内での展示は初めて。会場は村内の博物館展示企画などで村と縁が深い宮坂勝彦さん(76)=千曲市=が今月に開いた。善光寺の参道(中央通り)沿いにあり、長野市民だけでなく国内外の観光客にも発信する機会となりそうだ。
 今年に入って宮坂さんから誘いがあり、開催につながった。隊員の関根さんは「作品を通じ、麻績村が伝統工芸に熱心に取り組む村だと広く感じてもらえれば」と願っている。