教育・子育て

思い出の園舎巣立つ 東筑5村の公立保育園で卒園式

仲間や保育士、保護者への感謝を込め、元気な歌声を披露する卒園児たち(朝日村のあさひ保育園)

 東筑摩郡内5村の公立保育園で22日、卒園式が行われた。心身共に大きく成長した卒園児が、保育士や保護者から温かい祝福を受けて思い出が詰まった園舎を巣立ち、4月に始まる小学校生活に期待を膨らませた。

 朝日村のあさひ保育園では32人が卒園した。1人ずつ壇上で卒園証書を受け取り、りりしい表情やはにかんだ笑顔を見せた。保育士、アイドル、警察官、恐竜博士などさまざまな将来の夢を発表し、胸を張った。保護者たちはわが子の成長に涙を浮かべ、喜びをかみしめていた。
 上條浩充園長は自然の中でいっぱい遊んだ姿や、制約が多かった新型コロナウイルス禍の中で培った想像力・行動力をたたえ「生きる力、自立する力、探究する力の芽が育ち、小学校ではその力がさらに花開く。自信を持って成長して」と呼び掛けた。担当保育士は「いろんなことに一生懸命チャレンジしたね」「小さいお友達に優しく、いっぱい一緒に遊んであげていたね」と優しく声を掛けた。
 柳澤凜果ちゃん(6)は「寂しいけどお友達と学校に通うのが楽しみ」と笑い、上條光璃ちゃん(6)、石川結衣ちゃん(6)は「国語とか算数とか(運動会の)リレーとかが楽しみ」と小学校へ興味を膨らませていた。