教育・子育て

祝福受けて門出の日 信大松本キャンパス卒業式

胴上げの祝福を受ける卒業生

 信州大学松本キャンパスの卒業式が21日、松本市水汲のキッセイ文化ホールで開かれた。4年前の感染症禍の始まりとともに大きな制約の中で入学した人文、経法、理、医の各学部卒業生と、大学院修了生の計873人が門出を迎え、新たな道へと一歩を踏み出した。

 学部や研究科の代表者が中村宗一郎学長から学位記を受け取った。中村学長は告辞で、大学で培った「困難に打ち勝つ力」を磨き、逆境の中でも活路を見いだす適応力の重要性を説き、「一生懸命やっている人間は必ずうまくいく。出し惜しみせず、何事にも誠実に向き合ってほしい」と期待した。
 卒業生代表のあいさつは、理学部の奥西亮介さんが予定していたが体調不良で欠席となり、同学部の諏訪竜之介さんが代読。国際紛争が起こり、人工知能などが急速に発展する時代の変革期に「大学で学んだ知識や経験、論理的な思考力で一つ一つの課題解決に向け努力していきたい」と述べた。
 式後は部活動やゼミの後輩たちが卒業生に贈り物をしたり胴上げしたりとにぎやかに祝福していた。信大の卒業式は24日までキャンパスごとに開かれる。