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「いい人」+「切ない瞬間」を表現 松本パルコで作品展

「ワイワイと写真を自由に撮りながら楽しんで」とPRする明円さん

 「『昔はよく来たよ~』と言われる松本PARCO」-。松本市中央1の松本パルコで19日、日常に潜む「いい人」と「切ない瞬間」を言葉で表現した「いい人すぎるよ美術館+切ないすぎるよ博物館」が始まる。誰でも共感できる事柄に加え、松本パルコの社員らが考えた松本ならではの「いい人」と「切ない瞬間」を表現した作品が目を引く。5月6日まで。

 クリエーティブディレクターの明円卓さん(34)=東京都=が主宰するentakuとパルコが企画し、全国のパルコ8会場を巡回。言葉の説明に加え、味のあるイラストや写真でも表現し、若者にSNS(交流サイト)を通して人気が広がっているという。
 各地のパルコでは明円さんとパルコの社員が協力して考えたご当地バージョンも展示。松本パルコでは、昨年9月に松本に赴任した清水航さん(34)が考えたものが多く並ぶ。「いい人すぎるよ~」では「隣の家の前まで雪かきする人」など、松本に住む人なら分かる気持ちが優しくなる言葉が並ぶ。一方で「切ないすぎるよ~」には「すでに閉店したと思われている松本PARCO」など、やや驚く表現も登場。清水さんは「自虐的かもしれないが、よく言われて切なくなった言葉」と話す。「松本らしさや良さをピックアップしたので、みんなで話しながら見て」と呼び掛ける。
 入場料は1500円、小学生以下は無料。午前10時~午後8時(最終日は午後6時)。

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