政治・経済

山形村の開村150周年 多彩な催し

桜が咲く会場で演奏を披露し村の節目を祝う地域の人たち

 山形村の開村150周年を祝うイベント「ねばねばフェス―春のグルメ&音楽祭」が13日、村内の山形小学校グラウンドで開かれた。会場一帯の桜が花盛りを迎えて花見日和となり、大勢の地域住民が音楽ステージや、山形県名物の郷土料理・芋煮の振る舞い、マグロ解体ショーなど多彩な催しを満喫した。

 ステージに太鼓グループの彌磨太鼓、山形小金管バンド、やまがたウインドアンサンブルが出演し、息の合った演奏で来場者を楽しませた。
 芋煮の振る舞いは自治体名が同じ「山形」という縁で実現。山形県出身者でつくる中信地区山形県人会の会員が前日から準備し、県の内陸地方で作られる牛肉を使ったしょうゆ仕立ての芋煮約500食を振る舞った。成田岩治会長(90)=塩尻市広丘高出=は「芋煮を味わって親睦を深めてほしい」と願った。
 マグロ解体ショーは王滝グループの協力で行い、にぎりずしの振る舞いも人気だった。山形小5年の一條源太君(10)は「おいしい物や楽しいことがたくさんあった」と喜び、村外出身という母親の美幸さん(50)=上竹田=は「150年も歴史があると知り驚いた。楽しい1年になり、村がさらに盛り上がるといい」と話していた。
 本年度計画するさまざまな記念事業の第1弾で、実行委員長の赤羽孝之副村長は「150周年を機により活気ある村づくりにつなげたい」とあいさつした。村は明治7(1874)年に大池・小坂・竹田の旧3村が合併し誕生した。