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きのこ原木が美鈴湖近くの山林で280本消える 親子駒打ち体験用で関係者がっくり

原木があった場所を示す松島委員長

 松本市郊外にある美鈴湖近くの山林で12日、地元の市本郷地区財産区が保管していたきのこ栽培の原木280本がなくなっているのが分かり、同財産区は松本署に盗難被害を届け出た。原木は来週末の親子向け駒打ち体験会で使用される予定だった。昨年から準備を進めてきた財産区の議員らは一様に肩を落としている。

 原木は直径15センチ、長さ90センチほどのクヌギやサクラの計280本で、被害額は11万2000円相当に上る。シイタケやナメコの栽培用で、昨年11月、議員15人で美鈴湖近くの山から切り出し、先月中旬、現場に井桁にして積んでいた。
 駒打ち体験会は毎年恒例で、今年は20日に親子37組が参加する予定だ。体験会は現場に残された他の原木を使って開く。
 原木は山の中腹から切り出し、積雪がある中で運んだという。これまで同様の被害を受けたことはなく、財産区の松島正人林産委員長(75)は「ショックが大きく何とも言いようがない」と残念がっていた。