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防災インフラカード発行 県安曇野建設事務所 15日から無料で8種類

カードとホルダー付きパンフレット。15日に配布を始める

 県安曇野建設事務所は、安曇野市内の防災インフラの役割や過去の水害について紹介する収集カード「防災インフラカードinあづみの」を独自に企画した。通常6種類とプレミアム2種類の計8種類があり、15日に無料で配布を始める。同事務所整備課は「楽しみながら集めて防災の知識を深め、命を守る行動につなげてもらえたら」としている。

 カードは①糠川・中房砂防えん堤=穂高牧②中房川の台風災害=穂高有明③烏川・野山砂防えん堤=堀金烏川④烏川の台風災害=穂高柏原~穂高牧⑤黒沢川調節池=三郷小倉⑥高松沢遊砂地=豊科田沢⑦穂高川の堤防工事=穂高ほか⑧地域高規格道路・松本糸魚川連絡道路―の構成。
 表面に施設や災害の写真を、裏面に施設や災害の概要、防災のポイントなどを掲載している。施設のカード裏面には「洪水調整・氾濫軽減」などと〝得意技〟が記されているのがユニークだ。県内防災インフラに着目したカードをこれまで4種類発行している新建新聞社が協力した。
 プレミアムカードで取り上げた穂高川の堤防工事は、昭和28(1953)年に始まった改修工事をモノクロ写真で伝えている。工事に従事した地域住民が自転車で通ってきていた様子が分かる。過去の災害や工事の様子も紹介するカードは全国で初めてという。
 配布場所は①と②が市穂高支所、③と④が市堀金支所、⑤が市三郷支所、⑥が市建設整備課となっている。15日午前9時に各場所で配布を始める。6種類を集めて同建設事務所でクイズとアンケートに答えるとプレミアムカード2種類がもらえる。全8種類を収納できるホルダー付きパンフレットもある。発行は各1500枚で、配布は1人につき1枚。問い合わせは、同事務所整備課(電話0263・72・8308)へ。

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