政治・経済

朝日村の第3次健康づくり計画策定へ最終案 

計画の最終案を確認する協議会の委員たち

 朝日村は今月下旬に第3次村健康づくり計画を策定する。計画期間は令和6~17年度の12年間。生活習慣に関する住民へのアンケートや健康診断結果から見えた課題、課題解決に向け重点に取り組む施策と目標、ライフステージごとに重点を置く支援策などをまとめ、地域住民が心身ともに健やかに過ごせる村づくりを推進する。このほど村役場で開いた村健康村推進協議会で最終案を示した。

 国の方針に基づく計画で、食育推進計画、自殺対策計画、母子保健計画を内包する。
 アンケートは令和5年8~9月、園児、小中学生、高校生、成人計1086人を対象に実施し回答率は42・4%だった。課題に▽運動習慣のある子供の割合が男女共に国・県の平均と比べて低い▽高血糖の慢性化が懸念される人・糖尿病の人の割合は国・県の水準と比べ低いが、過去5年間でほぼ横ばいで抑制できていない―などが見られた。
 村の平均寿命・健康寿命はいずれも国の平均より長く、維持・向上を目標に掲げる。村の平均寿命は男性81・9歳、女性87・6歳で、国の平均に比べ男性は1・1歳、女性は0・6歳長い。
 施策は▽生活習慣の改善▽生活習慣病の発症予防・重症化予防▽こころの健康維持▽母子の健康づくり―といった6体系でまとめた。子供の運動習慣につながる環境づくりと啓発、糖尿病予防に向けた食生活・運動面の啓発、医療機関との連携強化など各重点施策を盛り込んでいる。村住民福祉課は「各年度や中間期に見直し、村全体での健康づくりにつなげたい」としている。