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月見橋の架け替えに着手 令和11年完成へ 仮設橋を新年度に設置

架け替え工事が行われる月見橋

 松本市は、島立と笹部を結ぶ市道で、奈良井川に架かる月見橋の架け替え工事に着手している。昭和37(1962)年に架けられた現在の橋は道幅が11メートルと狭く、老朽化が進んでいる。新たな橋は両側に歩道を設けた最大幅15メートルの鋼板桁橋に生まれ変わる。現在、仮設橋の建設に向けて取り付け道路の工事が進む。新たな橋の供用開始は令和11年を予定している。

 月見橋は中心市街地を囲むように通る中環状線の一部で、市建設課によると24時間当たりの車両通行量は約1万3000台の主要道路だ。奈良井川の左岸側(島立)で南北に延びる市道の新設工事が昨年10月に終わり、供用開始となったことで、月見橋の交通量もさらに増えている。
 架け替え工事では、現在の橋の南側に仮設橋を令和6年度末に設置した後、現橋を取り壊す。仮設橋の道幅は10メートルで片側に歩道が設けられる。新たな橋は全長157メートル、道幅が15メートルで、奈良井川両岸の堤防道路に右折できる専用レーンや、約2・5メートルの歩道を両側に設ける。
 市建設課によると、架け替え工事の総事業費は約33億円を見込む。仮設橋の工事に伴い、奈良井川堤防道路の一部が3~4月にかけて通行止めとなる。同課は「ご迷惑をおかけするが工事期間中はう回などしてほしい」と協力を求めている。