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野球が好き!瞳輝く 松商硬式野球部が小学生に指導

高校生から教わったけん制バックを実践する小学生

 松商学園高校硬式野球部は3日、松本市県3の同校屋内練習場で、高校生が講師を務める小学生向けの野球体験教室を開いた。野球人口が減少する中、野球を長く続ける子供を増やしたいと同校が初めて単独で開いた。高校生も小学生のやる気いっぱいの姿に刺激を受け、野球シーズンに向け気持ちを高めた。

 上伊那郡箕輪町少年学童野球チーム・箕輪フェニックスの46人が憧れの高校球児に守備や打撃、走塁のこつを教わった。
 高校生は、守備練習で一生懸命に球を追う小学生に「ナイスキャッチ!」「惜しいよ!」と盛んに声をかけた。走塁練習では、ベースを踏む位置や、投手のけん制球を受けて帰塁するタイミングなどを指導した。フェニックスの青木隆之介主将(11)=箕輪中部小5年=は「高校生はパワーもスピードも全部すごい。追いつきたい」と目を輝かせていた。
 以前から松商が検討していた小学生の体験会が、フェニックスの下村誠監督が松商OBという縁で実現した。松商2年の羽生田流夷主将は「小学生の姿に初心を思い出し、教えることで勉強になった。良い気持ちで野球シーズンに臨めそう」と話した。松商の松宗勝監督は「野球は人と関わり、考えるスポーツ。体験会は部員のプレーにも生きてくる」と願った。

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