松本訪れた観光客にアンケート お城が人気、混雑にぐったり
大型連休後半を迎え、松本市内は多くの行楽客が押し寄せている。市民タイムスが４日、松本市中心街の松本城や縄手通りで観光客３０組、８９人に旅行の期間や松本を訪れた理由などを聞き取ったところ、国内旅行客は日帰りが目立った一方、海外旅行客は長期休暇を利用し２週間以上の滞在が多かった。松本の魅力については、多くの人が松本城と北アルプスの景観、整った街並みを評価したが、天守の入場待ちや駐車場の混雑に改善を求める声も聞かれた。
国内客２１組のうち、関東から訪れたのは１０組で、中部の６組、近畿の３組と続き、九州からも２組いた。海外客は５組が欧米からで、他はアジア（２組）、オセアニア、中東（各１組）からだった。
国内客の旅程は、日帰り客と２泊３日が最多の７組で、１泊２日は５組だった。泊数が多くなるほど県内外の他地域と併せて旅行する傾向があった。海外客は多くが２～３週間の旅程で、６週間という人もいた。東京や大阪、京都といった大都市を訪れるルートの中に松本を組み入れる人が多く、関西から北陸や岐阜県高山市を経由して松本に入る人も複数いた。
国内外を問わずほとんどの人が気に入った場所に松本城を挙げ、「お堀やアルプスとの組み合わせがかっこいい」（４７歳女性、神奈川県鎌倉市）などと太鼓判を押していた。一方、天守の入場待ち時間の長さを指摘する声も多く「インターネットで優先チケットを売ってほしい」（２４歳女性、福岡市）「観光地の待ち時間を先に教えてほしい」（４８歳女性、埼玉県飯能市）という意見もあった。
車で訪れた人からは空いている駐車場を探すのに苦労したといった意見があった。道路事情では「交差点の行き先表示や区分が分かりづらい」（４９歳男性、前橋市）という指摘もあった。