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春山バス、残雪の乗鞍へ あす今季の運行スタート

位ケ原山荘に向かう春山バス。道路脇には雪の壁が残る場所もある

 松本市安曇の県道乗鞍岳線で25日、乗鞍高原と乗鞍岳の位ケ原山荘(標高2350メートル)を結ぶ春山バスの試運転が行われた。市とアルピコ交通、のりくら観光協会(宮下了一協会長)の取り組みで、関係者が道路状況を確認した。春山バスは27日に運行を始める。

 青空の下、乗鞍観光センターを出発した春山バスは、ゆっくりと山上へ向かった。道路脇には雪の壁ができており、高いところでは約5メートルに及んだ。
 春山バスは1日5往復で、観光センターから位ケ原山荘までの約15キロを走る。6月1日には位ケ原山荘から約3・5キロ先の大雪渓・肩の小屋口(同2620メートル)まで区間を延ばす。料金は往復4000円。
 登山やスキー、写真撮影などでの利用が見込まれる。乗鞍高原では木々の芽吹きが始まっているが、山上はまだ雪が多く残る。宮下協会長は「高原との季節の違いを味わってほしい」と話していた。

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