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朝日の魅力を絵画で表現 移住のイラストレーターが村内で初個展

色にフォーカスし自然風景などを描いた作品とオーハラさん

 朝日村にアトリエ「ユモレスク」を構える絵描き・イラストレーターのオーハラユーコさん(37)が27日~5月5日、村内針尾のスタジオ兼ギャラリー「BLUE HOUSE STUDIO」で作品展を開く。2年前に茨城県から移住し、村で生活する中で心ひかれた風景美や、農村の田畑、おすそ分けでもらった野菜などを水彩画で表現した約30点を展示する。村内では初個展となる。

 色にフォーカスし「Drawing Colours―通りすがりに出逢えてよかった」と題す。帰宅途中に見た山並み、近所の人にもらったカボチャ、冬の日差しに照らされた白菜畑といった身近で出合ったものをにじみの技法で描いた。色鉛筆で描いた花や山のスケッチ、水彩原画をデジタル印刷したリソグラフも紹介する。
 準高冷地で標高約800メートルの村に移住した時、太陽光の強さや美しさが印象的で「光を浴びたさまざまなものがまぶしく見え描きたいと思った」。村の生活が非日常から日常に移り変わった今でもその感覚は変わらず「地域の方に作品を見てもらえるのがうれしい」と話す。
 服飾デザイナーを退職後、英国ロンドン芸術大学に留学。留学先で自由な発想で創作する大切さを学び、アトリエでは子供たちの発想や感性を生かしたアート教室を開いている。令和2~3年に塩尻市のアーティストインレジデンスに参加し滞在制作したことが移住のきっかけだ。初個展はギャラリーを運営する針尾の写真家・宇賀神拓也さん(47)と交流する中で実現した。
 午前10時~午後5時(最終日は4時)。平日の見学は要予約。

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