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ゆく春惜しむ「花いかだ」 梓川ふるさと公園

舞い散った桜の花びらが「花いかだ」となった梓川ふるさと公園の修景池

 松本市梓川梓の梓川ふるさと公園で、舞い落ちた桜の花びらが修景池の水面に浮かび、「花いかだ」をつくっている。池の周囲に立ち並ぶ桜が散り始め、池の3分の1を花いかだが覆っており、ゆく春を惜しむ風情だ。
 22日は風がなかったが、水の流れ込みに伴って花いかだが曲線を描いていた。落花盛んの光景を撮ろうと、三脚を担いだ写真愛好家の姿もあった。

 公園は西山山麓の高台にあり、花の進みが平地よりも遅い。舞い散る花びらが山の緑に映え、愛好者の間では"知る人ぞ知る"名所という。遊歩道や車道もピンク色の花びらを敷き詰めたように美しく彩られていた。お気に入りの構図を探していた市内の60歳の男性は「今年の桜はどこも咲くのも散るのも一斉なので追い掛けるのが大変」と話していた。

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