政治・経済

南木曽町議選 訴え熱く 21日投開票 戦略さまざま ネットも

選挙カーから手を振り住民に訴えを伝える候補者

 21日に投開票が行われる南木曽町議会議員選挙(定数10)は、現職と新人を合わせて12人の立候補者が訴えに力を入れている。選挙カーで精力的に回る候補者が多く、演説の声が町内に響く。インターネットを活用したり、あえて選挙カーを使わなかったりする候補者もいて、それぞれの戦略で有権者にアピールしている。

 選挙戦3日目の18日も選挙カーが各地区をくまなく行き交い、人口減少対策や医療・福祉の充実などそれぞれの訴えを有権者に伝えた。現職の一人は「住民の反応や声を直接感じられる」と手応えを示した。別の現職は、見かける住民が少ないと感じ「町をもっと元気にしたい思いを新たにした」と話した。
 新人の一人は身近な範囲での活動にとどめる。選挙期間を通して町内を回り続けることは「仕事と両立するには負担が大きい」と話し、「若い世代が今後出馬しやすいよう、活動の形に先例をつくれたら」と語る。ネットで動画を上げ訴えを伝える別の新人は「ネット上だと時間、場所を問わずに見てもらえる」と意図を話す。
 令和2年の改正公職選挙法の施行で、町村議選でも選挙カーに関わる費用に公費負担が適用されるようになった。活用を予定する現職の一人は「自分で準備するには(金銭面で)それなりにかかるので、公費負担してもらえることは大きい」と話す。公費のため、町内の業者を利用することで地域に還元したいという思いもにじませた。