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山崎貴監督に松本市民栄誉賞 「ゴジラ」のアカデミー賞たたえ

山崎貴監督

 松本市の臥雲義尚市長は25日、同市出身の映画監督で作品「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」がこのほど米アカデミー賞の視覚効果賞を受賞した山崎貴さん(59)に、「松本市民栄誉賞」を授与すると発表した。元スピードスケート選手で平昌五輪金メダリストの小平奈緒さんに続いて2人目の授与となる。

 山崎監督は、松本で過ごした青年期から映像制作を志し、映画監督としては視覚効果映像(VFX)の第一人者として活躍。代表作「ALWAYS三丁目の夕日」などで、高度な映像技術が高い評価を受けてきた。
 「ゴジラ―1・0」のアカデミー賞受賞をきっかけに市民栄誉賞の検討を求める声が庁内外から上がり、市幹部や市議会議員でつくる市表彰審査委員会が同日、「市民に明るい希望を与えた」と授与を決定した。
 臥雲市長は、昨年に市美術館で開いた企画展「映画監督山崎貴の世界」が5万人超を動員したことを紹介し「故郷松本に山崎さんの作品やそれに連なるものを提供してもらう、経験や知見を市民に伝えてもらう機会づくりに協力していきたい」と述べた。授与式は今後日程を調整し、本人を招いて開く予定。