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5年ぶりに山車行事復活 坂北の里坊稲荷神社

富くじを求めて手を伸ばす子供たち

 筑北村坂北の青柳区で24日、新型コロナウイルス禍の影響で令和2年以降中止となっていた里坊稲荷神社の山車行事が、5年ぶりに行われた。区内に道中ばやしの音色や子供の歓声が響き、にぎやかな風景が復活した。

 青柳区祭保存会のメンバーら約20人が引き手となり、旧筑北小学校を出発した。地元小中学生が道中ばやしの太鼓をたたくと、音を聞きつけた住民らが軒先から祭りの様子を眺め、引き手に交じって山車の綱を引く人もいた。途中の17カ所で山車を止め、富くじがまかれると、集まった子供たちがわれ先にと拾い、景品を受け取っていた。
 区内出身の母・五味恵さん(39)と一緒に佐久市から訪れた蒼真君(9)は「くじを拾うのが楽しかった」と祭りに夢中になっていた。
 同日に執り行われた神社の祭典に合わせた地区の伝統行事で、保存会の関崎隆会長(62)は「こんなに人が集まるとは思っていなかったのでうれしい限り。来年以降も続けていきたい」と笑顔をのぞかせていた。