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外国人観光客そば打ち体験 松本でツアー受け入れ

信州そば道場で、そば打ちを体験するドイツ人観光客

 松本地域のそば打ち愛好家でつくる信州そば道場は24日、松本市島立の道場で、ドイツ人観光客にそば打ち体験を提供した。ツアー旅行の一環として依頼され、初めて外国人客を受け入れた。英語と実演で気持ちは十分通い、和気あいあいとした雰囲気に包まれていた。

 上段者10人で24人のツアー客を指導した。「菊練り」「打ち粉」などの用語を事前に考えた英語で説明し、お手本を示して伝えた。最初は互いに緊張が見られたが次第に打ち解け、笑顔が広がった。夫婦で訪れたマリアネ・ゲルラッハさんは「そば打ちは難しいけれど面白い。普段料理をしない夫も挑戦してくれた」と喜んでいた。
 信州そば道場代表の百瀬洋一さん(61)は「外国人観光客は増えており、これからもこうした依頼はありそう。経験を積んでいきたい」と継続への意欲を話していた。ツアー客は自分で作ったそばを、道場と同じ建物にあるそば店・野麦路でゆでてもらい、かき揚げと一緒に味わった。