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山雅ホーム開幕戦 サポーターが大声援

選手と共に戦い続けた山雅サポーター。ホーム開幕戦には8882人が集まった

 サッカー松本山雅FCは9日、明治安田生命J3リーグ第3節、松本市のサンプロアルウィンで開催されたホーム開幕戦でYSCC横浜と対戦し、1―1で引き分けた。「優勝」「J2昇格」という、スタジアムに集う多くの人が共有する今季の目標をかなえるため、選手、サポーターが共に戦った。 

 スタンドに集まった観客は、J3で戦うようになってからのホーム開幕戦としては最多の8882人。選手を後押しする声援の力強さは昨季を上回っているように感じた。ただ、期待の高さ、目指す頂が高いこともあってか、サポーターからは試合後、シーズン序盤であっても、チームに一層の奮起を期待する声が聞かれた。
 相手を攻めあぐねた前半を終えて、後半開始早々に失点。昨シーズンもよく目にした気落ちする展開でも、声援のトーンは落ちなかった。松本市波田の野邑浩吾さん(68)は「昨季は最後で失速してしまった。応援が選手の力になるように、自分も最後まで」と話していた。
 PKを成功させて同点に追いつくと声援はこの日一番のボリュームに。前節にチャンスで決め切れなかった浅川隼人選手が今季初得点を挙げたことに安堵の声も聞かれた。終盤に追いつく試合が2試合続いたことに、茅野市の松田恵美さん(51)「負けなくてよかった。粘り強く戦えていると思う。でも得点力、球際の強さを」と話した。
 実力のある選手の補強に成功した今季であるものの、「夏場の補強は必須だと感じた。(強化担当に就いた)パウリーニョの手腕に期待」と話したのは松本市南原2の山田隆さん(78)。同市和田の住山修次さん(59)は「(新加入の選手が多いので)成熟度はまだまだ。ポテンシャルは感じるのでこれからに期待」と前を向いていた。

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