地域の話題

大学の枠超え松本探検 信大などの学生が交流

指示されたスポットで写真撮影する学生たち

 大学1年生がまち歩きをしながら交流を深めるイベント「まつもと撮れジャー」が21日、松本市の中心市街地で開かれた。信州大と松本大の上級生ら有志が企画し、1年生15人が参加。チームごとに協力して指示された場所での写真撮影や謎解きなどをこなし、松本の魅力を体感した。

 サポート役の2、3年生を交えた5人一組で松本城や市美術館、縄手通りなど「王道」の観光スポットを巡った。指示ごとに得られるポイントを競うため、チームで作戦を練りながら高得点を目指した。地図を見ながら歩いていると、通行人が道順を教えてくれたり、魚が泳ぐ水路を案内してくれたり、市民と触れ合う場面もあった。
 静岡市出身の信大農学部1年・横井香奈さん(18)は「いろいろな場所が見られて面白い。松本城から離れた通りもきれいだし、町の人も優しい」と楽しんでいた。
 市と信大経法学部、松本大でつくる市地域づくり研究連絡会が昨年度実施した金沢市の視察で、現地の学生が所属大学に関係なく活動する様子を目にし、両大学の学生有志が初めて計画した。松本大観光ホスピタリティ学科2年・小股祐希さん(19)は「さまざまな立場からアイデアを出し合い、企画するのも楽しかった。1年生にも、ここでの縁をきっかけに大学の枠を超えて交流してもらえれば」と願っていた。