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しょうゆ造りで地産地消 大桑の古文書愛好家グループ 寺納豆再現の経験生かし

しょうゆ造りで原料の小麦と大豆を混ぜ合わせる会員たち

 木曽郡内の古文書愛好家でつくる「大桑村古文書自習室」が、郡内産の原材料を使ったしょうゆ造りに取り組んでいる。同団体は、村内須原の定勝寺で見つかった古文書をもとに、かつて寺で造られていたとみられる寺納豆の再現活動をしてきた。経験を生かし、地産地消の形の一つとしてしょうゆを検討したい考えだ。

 王滝村産の小麦10㌔と、木曽町開田高原産の大豆10㌔を用意した。このほど村内殿の倉庫で活動を始め、会員約10人が大豆を蒸し、小麦をいって両材料を混ぜ麹菌を加えた。室で2~3日管理し、麹を増やしてから塩水を加え、11月ころまで発酵・熟成させる。
 自習室は5年以上前から定勝寺納豆の再現に取り組み、製法を確立させてきた。寺納豆は納豆菌でなく麹菌をつけて造り、しょうゆ造りと通じる点がある。担当の田中伸一さん(72)=上松町小川=は「『発酵の勉強』の延長として取り組みたい。うまくいけば原料を生かしたいい丸大豆しょうゆができる」と期待している。

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