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里山再生 市民とともに あづみの公園堀金・穂高 調査や整備 来月から教室

里山再生の教室の活動エリアと古い林道

 安曇野市の国営アルプスあづみの公園「堀金・穂高地区」で5月から、一般市民が参加して一から里山整備を進める「里山再生の教室」が始まる。初年度は12月まで、植生調査や林道整備など計4回を計画。中長期的に整備を続け、まきや木の実、木工素材など林産材も活用しながら、人が集う「未来の里山づくり」を目指す。

 同公園と市民団体が協働で運営する「さとやま楽校」の一環。安曇野市で里山整備に取り組んでいるボランティア団体・あづみの樹楽会が主催し、市里山再生計画の活動プロジェクト(愛称・さとぷろ。)が協力する。
 里山文化再生エリアの森林が主な活動場所で、古い林道や地域住民が林の小枝で「ボヤ炭」を作った穴の跡が残る。5月25日は林道と周辺の植生調査や林道整備、6月29日は林道・林床整備、9月28日は林道周辺の間伐や支障木の伐採、12月21日は烏川で雑木の伐採などを予定する。
 樹楽会広報担当の東川知靖さんは「里山を整備して里山を好きになってくれる人を増やしたい」と語る。同公園や行政、ボランティア団体、市民が連携して里山整備を始められることに、大きな意義があるという。樹楽会事務局の別府弘祥さんは「5年、10年と継続して、モデルケースとして全国に発信できれば」と見据える。
 原則として全4回参加できる小学生以上が対象で定員15人。参加費1000円(入園料が別途必要)。募集は30日までだが定員に達し次第締め切る。申し込み・問い合わせは電子メールで樹楽会(kiraku@plala.to)へ。

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