政治・経済

希望抱き社会へ一歩 塩尻 市役所や企業に新社会人

ステージに並び1人ずつ決意を表明する市の新入職員(上)、訓示を聞くユニコンの新入社員(下)

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 塩尻市は1日、令和6年度の年度始め式を、レザンホールで開いた。高校を卒業したばかりの18歳から、社会人経験のある44歳までの21人(男性5人、女性16人)が新規採用され、ステージに登壇して職務精励を誓った。

 新入職員代表で、介護保険課の井手晴菜さん(24)が「全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する」と誓った。約200人の先輩職員を前に、新入職員一人一人が「市民の生活を支えられるようになりたい」「市が少しでも元気になるよう頑張りたい」などと決意表明した。
 訓示で百瀬敬市長は「個性や感性を大切に主張もしっかりとし、市民の役に立ったと達成感を味わえる仕事を」と呼び掛けた。「市民幸福度」を初めて指標にした本年度開始の第6次市総合計画に触れ、「皆さんと力を合わせ幸せなまちづくりを進めたい」と述べた。
 来賓の古畑秀夫市議会議長は「初心を忘れず市民目線で考え、市民の立場に立って業務に当たり、市民福祉の向上に尽力を」と激励した。

 塩尻市内の各企業では、入社式が開かれた。職場の制服やスーツなどに身を包んだ新入社員は、緊張した面持ちで社長らの訓示を聞き、社会人としてのスタートを切った。
 精密機械製造のユニコン(広丘吉田)には6人が入社した。百瀬将之社長は「自分のペースで仕事をしていってほしい。ただ、学生とは違い、お金をもらう立場になる。外に不良品は出さないという緊張感は持ってほしい」と呼び掛けた。入社前に同社でアルバイトをしたという内川真由さん(18)は「皆さん優しく教えてくれるので安心して働けそう。1人でこなせることを増やしたい」と意欲を見せた。

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