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トライあい閉館 パレア松本と統合しジェンダー平等センターに

トライあい・松本の閉館式。利用してきたコーラスグループが合唱を披露した

 松本市が昭和47(1972)年に「働く婦人の家」として開設し、女性の職業や生活を充実させる各種講座を開いてきた「トライあい・松本」(中央4)が31日、閉館した。4月1日、Mウイング(中央1)3階の女性センター・パレア松本と統合し「ジェンダー平等センター」を同所に開設する。

 トライあいは会議室、料理実習室など8室を備えた2階建て施設で、料理や筆ペンなどの各種講座やサークル活動の場として延べ170万人が利用してきた。31日の閉館式には利用者など約60人が参加し、入り口の木製看板の取り外しを見届けた。開館当初から続く利用者の会「ひので会」の会長、安藤照子さん(76)はあいさつで会の解散を発表し「支え合い、出会い、楽しい学びの場を提供いただいた。トライあいと共に歩んでこられたことに深く感謝する」と述べた。  ジェンダー平等センターでは女性の就職活動や起業、男性の育休取得などにつながる講座を展開する。トライあいの施設は、隣接する第三地区公民館に移管し、活動するサークル80団体のほとんどは利用を継続する。