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「出発進行」気分は運転士 麻績 聖博物館で鉄道まつり

D51の運転席でレバーを操作して喜ぶ子供たち

 麻績村聖高原の聖博物館で5日、鉄道まつりが開かれた。館内はボランティアグループの手で展示が充実し、屋外にある蒸気機関車のD51も補修が進んでさまざまな機構が復活していて、多くの親子連れや鉄道ファンでにぎわった。

 D51の運転席では、ボランティアの足立匠さん(25)=群馬県高崎市=が案内し、子供たちにブレーキレバーを操作させたり、石炭をくべる作業を説明したりした。前進、後進の切り替えの機構が動く様子や、ブレーキが掛かる様子も外から見ることができ、空気圧の大きな音に驚いて耳をふさぐ子供もいた。
 東京都日野市から松本市島内の実家に帰省して家族5人で訪れた山田鮎太さん(44)は「迫力がある。これを維持保存するのは大変だろう。寄付したいくらい」と感心し、運転席に乗った長男の惺太君(7)は「すごかった」と目を輝かせていた。
 ボランティアグループ代表の風間莉輝さん(24)=同=は「もっと体験や勉強ができる場所にしていきたい」と意気込んでいた。