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やぶはら高原スキー場 木祖村 存廃を来月判断 今季は好調 利用7万人超

村が「最終判断をする」とした今シーズンの業績報告などがあった検討会(村民センター)

 木祖村の第三セクター「奥木曽グリーンリゾート」が運営し、施設老朽化などが課題となっている「やぶはら高原スキー場」の今後を村民を交えて考える「あり方検討会」が23日夜、村内で開かれた。村は3年前に「令和5~6年シーズンまでは大規模投資をせずにスキー場を維持し、経営状況などを踏まえて将来的な方向性を決める」とする方針を示しており、この日は「最終判断する」とした今季の業績報告があった。奥原秀一村長は「5月29日に村民集会を開き、最終判断を村民に向けた『宣言』の形で示したい」と述べた。

 報告によると、今季の利用者数は前季比9%増の7万5916人で、7万人を超えるのは9季ぶりだった。売上高は同16%増の2億2368万円で605万円の黒字を見込み、単年度黒字は4年連続となる。三セク側は「100日間休まず営業できた。(12月23日の)営業開始から年末までの間に全リフトを稼働できたことも売り上げに直結した」と報告した。奥原村長は「暖冬傾向の中、近年まれにみる好成績」と評価した。
 3年間で22回を重ねた検討会はこの日で一区切りとなる。村は今後、検討会の総意を村議会に示して意見を聞く。村民集会では、これまでの経過を村民に説明した上で宣言につなげる。

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